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人はなぜ勉強するのか?(1)

 

勉強の「内容」ではなく、勉強の「方法」が人生の役に立つ

 

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人はなぜ勉強するのか?永遠のテーマに足を踏み入れてしまいました。実は別のテーマのつもりで書いていたのですが、こうなってしまいました。でも悪くないですね。いつかは越えねばならない壁です。

 

私はよく生徒に「人から教わったものはすぐ忘れる。自分で学んだものは一生残る」と言っています。

 

生徒に教えている私がこう言うのは、おかしなことのように聞こえるかもしれません。「あなたが教える内容は生徒がすぐ忘れるようなことなのか」と考える方もいるでしょう。そうではありません。

 

人から教わったことを忘れないように工夫することが大事だということです。それは生徒本人にしかできないことです。教わった内容を忘れないように復習して、ノートに書いておいたり、すぐ問題を解いて教わったことを定着させたり、そういった生徒本人が自分に合った工夫をすることが勉強、すなわち「自分で学んだもの」なのです。

 

これは生徒たちが社会に出てからも使えることだと思います。仕事を覚える過程で、学生時代に行ってきた工夫を使ってみようとなるはずです。どのように暗記作業をやってきたか、自分に合ったどのような工夫をしてきたかを勉強以外の面でも応用してみるのです。ここに「人はなぜ勉強するのか」という問いの一つの答えがあります。

 

学生時代に勉強した内容が直接人生の中で役に立つことは少ないかもしれません。実際に役に立つのは「勉強した内容」ではなく「勉強の方法」です。

 

前述した「どのように覚えるか」だけではなく、部活で疲れた体でどのように勉強に取り組むか、テストまでの時間をどのように有効活用していくか、そのためにどのような計画を立てるか、そういう「勉強の方法」が人生の中で役に立つのです。「部活」や「勉強」を「仕事」、「テスト」を「納期」と変えれば、大人になってからも使えることだとわかるはずです。

 

だから、「√(ルート、平方根)なんて実際の世界で使わないでしょ」と言わずに頑張って勉強しましょう。

 

P.S. √を実際の生活で使ったエピソードを今度教えますね。


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