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人はなぜ勉強するのか?(83)

 



    「楽しい」には「できる」が不可欠  小さな成功体験の積み上げを



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前回の人はなぜ勉強するのか?(82)では、何事も「楽しい」というのは、その行動を起こさせる原動力になるというお話をしました。


勉強も「楽しい」ことになれば、苦も無くできるようになり、何よりも優先して勉強するようになると思います。


ただし、これは言うほど簡単ではありません。


生徒にとっては、嫌でもやらなければならない宿題や課題もあるでしょう。テストになって点数化されれば、面白くない点数を取ってしまうこともあるかもしれません。


そのような勉強を「楽しい」と思うのは、とても難しいことです。


スポーツや趣味でも、それが仕事になって他人からの評価の対象になったり、生活がかかったりしてくるとプレッシャーになって、「楽しい」だなんて思えなくなるでしょう。


「楽しい」と思えるには、「できる」が必要です。


何度やってもできないものを「楽しい」と思うことは難しいことです。


何度も挑戦して、苦戦はするけど結局「できる」から、「楽しい」と思えるのです。


勉強も『「できる」から「楽しい」』という好循環に早くのせてあげることが重要です。


そのためには、小さい成功体験の積み上げが最も効果的です。


何でもいいから、「できる」ことをやってみる。そうすれば、それが自信になって「楽しい」につながっていくでしょう。


実は「できる」ようになるには、ずっとお話してきた予習が大事な要素です。というのも、予習では事前にある程度準備して勉強しているので授業中に「できる」からです。


授業中に先生に指名されて問題を解いたり、先生の質問に答えたりできれば、とてもうれしいと思います。


この成功体験が次につながります。また予習して、授業中に答えられるようにしてみようとなります。それを続けていると、先生からほめられることもあるでしょう。これは「楽しい」につながっていきます。


この状態が続けば、先生や周りの友達から「できるキャラ」として認識されます。一度「できるキャラ」になると、「できない」わけにはいかなくなります。もう勉強するしかありません。


『「できる」→「楽しい」→ 勉強する →「できる」→「楽しい」→ 勉強する』という好循環が生まれます。



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