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人はなぜ勉強するのか?(84)

 



    復習について  現状を把握し、適切な課題を設定して取り組む



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前回の人はなぜ勉強するのか?(83)では、勉強を『「できる」から「楽しい」』という好循環にのせるのに、小さな成功体験を積み上げると良いというお話をしました。


また、「できる」ようになるには、予習が手っ取り早いというお話もしました。


以前の人はなぜ勉強するのか?(78)では、このような提案をしました。


まず、事前に予習してみる。わからないところ、疑問点を明確にして授業に臨むためです。これだけで、授業中の集中力が大きく変わるのは当然でしょう。


授業中に疑問点が解消しない場合は、授業後に先生に質問するのが良いでしょう。


そして、学んだことは何度も復習する。


今回は、復習について具体的に説明します。


復習とは、学んだことを繰り返し勉強することなので、学校で学んだことをもう一度勉強するのが基本です。


その日の授業ノートを読み返すだけでも復習になります。これは簡単そうに聞こえますが、意外と誰もやっていないことです。


一般的に英語と数学は毎日勉強するように言われる教科です。復習としては、問題を解くことがメインだと思います。


授業で解いた同じ問題をもう一度解いてもいいですし、類題を解いてもいいです。一度解いた問題は、もうできるから時間の無駄だと考えて解かないで、別の問題に取り組んでもいいでしょう。


大事なことは、自分の現状を把握したうえで適切な課題を設定して取り組めるかどうかです。


一度解いた問題でも、もっと速く解くための訓練をするとか別の解法がないか考えるとか、その人が置かれた立場、テストまでの時間、他教科の勉強の進み具合などさまざまなことを勘案して、何をすべきか考えるのです。


理科や社会は週末にまとめて復習するのに良い教科です。学んだことを覚える時間を取ったり、ワークの問題を解いたりするのが良いでしょう。


理科や社会は、ある程度知識がついた状態で教科書を読むと効果的です。何もわからない状態で読むと苦痛を伴う本ですが、ある程度わかってくると面白い読み物に変わります。それくらい非常によくできています。


ボロボロになるまで教科書を読み込んでいる人は必ずその教科の達人です。



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