人はなぜ勉強しないのか?③ 何をすべきかわからない
前回の人はなぜ勉強するのか?(73)では、面倒なことでもまず続けて習慣化すれば、面倒なことではなくなるというお話をしました。
勉強も同じで、嫌でも面倒でも継続することで習慣化させれば、逆に勉強しない方が落ち着かないようになるのではないかと提案しました。
今回も、人はなぜ勉強しないのかを考えてみましょう。
なぜ勉強しないのかと問われた時に、最初に思いつく答えは「面倒くさいから」だと思いますが、次は「やり方がわからないから」ではないでしょうか。
「やり方がわからない」と「何からやるべきかわからない」はほぼ同じ理由ですが、生徒からよく聞く話です。
私は、本当にやり方がわからないのか、何からやるべきかわからないのか逆に問いかけます。
幼稚園児や小学校に入りたての一年生なら、何をすべきかわからなくても仕方ありません。しかし、もう何年も学校で勉強しているのですから何もわからないという生徒はいないと思うのです。
今習っている漢字や英単語を練習しようとは思いませんか。
学校の授業で教わった問題をもう一度解くことや教科書を読むことは思いつきませんか。
まず何でもいいから勉強してみるのです。
そうすると、そこから次にすべきことが出てくるはずです。
例えば、教科書を読んだとしましょう。わからない言葉が出てきます。それを調べようと辞書を手にします。辞書の引き方がわからなければ、それを勉強しようとします。
前回の人はなぜ勉強するのか?(73)で述べたように、右足を一歩踏み出せば、次は誰からも教わってないのに左足が自動的に前に出るのです。(つづく)