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人はなぜ勉強するのか?(31)


「日本人代表」として外国の人に接する


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2020年8月31日にあるニュースが飛び込んできました。


サッカー日本代表の長友佑都選手がフランスのサッカーチーム、マルセイユに入団したというものです。


マルセイユと言えば、人はなぜ勉強するのか?(6)の中で、花火大会の日に話しかけてきたフランス人スポーツジャーナリストの住む町です。日本代表の酒井宏樹選手が所属していることで、そのフランス人との話が広がりました。


そのエピソードから、学校で学ぶ内容だけではなく、自分で興味を持ったことを調べたり、学んだりしていくとどこかで役に立つかもしれないというお話をしました。


私にとって、マルセイユは南フランスの町という知識だけではなく、日本代表の酒井宏樹選手、長友佑都選手という二人のサッカー選手が所属しているチームのある町という情報が新たに追加されました。


また、いつかマルセイユの人と話す機会があれば、その話で盛り上がれるなと思います。


二人とも大変立派な選手で、きっとマルセイユの人々の中でも良い印象を持つ人が多いことでしょう。そうであれば、こちらも自信を持って二人の話をすることができます。


二人は、サッカーの日本代表であるだけでなく、「日本人代表」として海外の人と接しているのです。


彼らは、ハードワークできるし、チームにうまくフィットして勝利に貢献できる選手です。サッカーを通して日本人の「勤勉さ」や「協調性」を伝えることができる選手です。


同じ日本人として、大変誇りに思います。これからも頑張ってほしいと思います。



私は、アメリカに留学している間にたくさんのアメリカ人に親切にしてもらいました。


高速道路上で車が壊れた時に電話を貸してくれた家の人、クリスマスになると食事に誘ってくれた留学生の面倒をよく見てくださった老夫婦、友だちやルームメイトにも恵まれましたし、教授や講師の先生にも大変よくして頂きました。


そこで感じたことは、私たちが生きている間にたくさんの人に出会うわけですが、その人が親切にしてくれたら当然印象が良くなるということです。そしてその印象というのは、その国やその人種の印象になると思うのです。


ある外国の人が日本人に出会うことは、日本に住まない限りそう多いことではないと思います。つまり、たまたま出会う数少ない日本人が、その人の日本人に対する印象を決めてしまうのではないかと思うのです。


そういった考えから、私はいつも「日本人代表」というつもりで外国の人に接しています。


できるだけ親切にして、日本に対する印象を良くしてもらおうと思っています。それどころか、おせっかいなくらい、こちらから話しかけて助けようとしています。(つづく)


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