『ゴーカイジャー』と『ワンピース』と『パイレーツ・オブ・カリビアン』
ここのところ、スーパー戦隊、仮面ライダー、鬼滅の刃と特撮ドラマやアニメ(マンガ)の話をしてきましたが、これは人はなぜ勉強するのか?(48)で紹介した通り、ニューヨーク州立大学時代の師であるDr. Hongの研究テーマであるメディアと社会の関係性を考えるという教えを忠実に守っている結果だというお話をしました。
特にアニメ(マンガ)とスーパー戦隊や仮面ライダーとの関係性は、今までの歴史の中でいくつかあります。
有名なところで言うと、『海賊戦隊ゴーカイジャー』です。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』は、2011年2月13日から2012年2月19日まで放送されたスーパー戦隊ですが、ゴーカイジャーは、宇宙最大のお宝を求めて地球にやってきた宇宙海賊という設定です。
海賊と言えば、『ONE
PIECE』(ワンピース)ですね。『ONE PIECE』は、尾田栄一郎によるマンガで、『鬼滅の刃』と同じ『週刊少年ジャンプ』で連載しています。
1997年から連載は始まっていて、連載当初から人気だったそうですが、マンガを読まない世代にも『ONE PIECE』の名が広まりだしたのは、劇場版第10作目『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の頃だと言われています。それが、2009年12月公開なので、『海賊戦隊ゴーカイジャー』を企画していた頃は、『ONE PIECE』が流行し、海賊ブームと言ってもいい状態だったと思います。
ジョニー・デップが主演した人気映画シリーズの『パイレーツ・オブ・カリビアン』もその海賊ブームには一役買っているでしょう。
シリーズは2003年に公開された1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』、2006年、2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』、2007年、3作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』と続き、4作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』は2011年に公開されたので、『海賊戦隊ゴーカイジャー』は完全に海賊ブームに乗っかったと言っても過言ではないと思います。
現在放送中の『仮面ライダーセイバー』は剣を使う仮面ライダーという設定です。
セイバーは、英語で「saber」で「サーベル、剣」という意味です。スター・ウォーズに出てくる剣のライトセイバーのセイバーと同じです。
剣士の設定といいタイトルといい『鬼滅の刃』に乗っかったと思われがちですが、メインライター(脚本家)の福田卓郎は偶然の一致だったと雑誌のインタビューで述べているそうです。『仮面ライダーセイバー』の企画時期と『鬼滅の刃』の爆発的な人気の時期を考慮に入れると偶然と考えるのが妥当だと思います。
しかし、『仮面ライダーセイバー』の第一話目のサブタイトルが「はじめに、炎の剣士あり。」で、第二話目のサブタイトルが「水の剣士、青いライオンとともに。」なので、炎の呼吸や水の呼吸を操る剣士の出てくる『鬼滅の刃』との関係性は詳しく見ていくともっと面白いかもしれません。