メディアと社会の関係性 師匠Dr. Hongの教え
人はなぜ勉強するのか?(37)でアメリカのメジャーリーグが、2リーグ制になって以降初めてのアフリカ系アメリカ人選手であるジャッキー・ロビンソンの話をしてから、前回の人はなぜ勉強するのか?(47)の仮面ライダーにみるジェンダー問題の話まで、人種差別問題や性差別問題について述べてきました。
先日、娘と戦隊ヒーローを見ているとジェンダーの問題が浮かび上がってくるという話をしていました。すると、娘は「ジェンダーはわかったけど、それと『人はなぜ勉強するか?』は何が関係あるの?」と言われました。
やはり。
しどろもどろになりながらも、様々なことを知ることが人間にとって重要で、そこに人がなぜ学ばなければならないかという問いの答えがあると説明しました。
確かに迷走しています。認めます。しかし、この道が正しいことを信じて突き進むのみです。
何しろ次は『鬼滅の刃』を取り上げようとしていますから。
戦隊ヒーロー、仮面ライダーときて、『鬼滅の刃』。
子どもに勉強させる気あるのかと問いただされたら、勉強を教えることを生業としている者としては何も言い返すことはできません。そう言わずに少し読んでみてくださいとお願いするしかありません。
私は、ニューヨーク州立大学バッファロー校(State
University of New York at Buffalo)でコミュニケーションを学んでいました。
そこにDr. Hongという中国出身の教授がいらっしゃって(今もニューヨーク州立大学バッファロー校に在籍されています)、私は大変お世話になりました。同じアジア人として特に目をかけていただき、困ったことがあればよく相談に行きました。
Dr. Hongの専門分野はメディアと社会の関係性(特に中国出身なのでアジア社会におけるメディアと社会の関係性)を研究することです。私が卒業までの単位があと少しだが授業を取るほど多くないと相談すると、ディズニー映画のグローバル戦略(世界戦略)について論文を書けば良いとアドバイスしてくださり、一緒に研究させてもらいました。
つまり、私が戦隊ヒーローや仮面ライダーを題材に取り上げているのは、師であるDr. Hongの教えを忠実に守って、そこで学んだことを生かそうという試みなのです。
特に世の中に大きな影響を与えている大ヒット漫画『鬼滅の刃』を取り上げることは、当然の帰結なのです。
言い訳がましくなりましたが、次回、ちゃんと『鬼滅の刃』を取り上げます。